癇癪のある子どもに向いている関わり方・声かけ

かんしゃく
ふくろう
ふくろう

こんにちは
公認心理師・臨床心理士のふくろうです。

はじめに

子どもによって、合う関わり方・合わない関わり方は異なります。

この記事では、癇癪のある子どもに向いている関わり方や声かけを、分かりやすくまとめています。

子どもに合った方法を、探し続けている

癇癪のある子どもに向いている関わり方を知りたいと思っている親は、きっと様々な方法を試してきたのではないでしょうか。育児書に書いてあることを実践してみた、友人のアドバイスを取り入れてみた、インターネットで見つけた方法を試してみた。けれども、どれもしっくりこない、あるいは一時的には効果があっても続かない。そんな経験を繰り返しているかもしれません。

「他の子どもにはうまくいく方法が、どうして我が子には通用しないのだろう」「何か特別な関わり方があるのではないか」そんな思いで、今もまた答えを探しているのではないでしょうか。そして、見つからない答えに疲れ、自分の関わり方を責めてしまうこともあるかもしれません。

けれども、癇癪のある子どもに万能の方法はありません。その子どもの個性、年齢、状況によって、効果的な関わり方は異なります。個人差がありますので、すべてに当てはまるわけではありません。大切なのは、いくつかの選択肢を知っておき、その中から子どもに合いそうなものを試していくことなのです。

癇癪のある子どもが求めているもの

癇癪のある子どもに向いている関わり方を考える前に、まず癇癪を起こす子どもが何を求めているのかを理解しておくとよいかもしれません。

一般的に、癇癪のある子どもは感情が豊かで敏感な傾向があるとされています。些細なことでも深く感じ取り、強く反応することがあります。それは決して悪いことではなく、その子どもの個性です。けれども、その豊かな感情をうまくコントロールする力が、まだ育ちきっていないことがあるのです。

また、癇癪のある子どもは、言葉で表現することに困難を抱えていることがあると考えられています。「悲しい」「悔しい」「不安だ」そうした気持ちを言葉にできず、体全体で表現するしかない場合があります。だからこそ、激しく泣き叫んだり、暴れたりすることがあるのです。

そして、癇癪のある子どもは、安心感を強く求めていることが多いでしょう。世界が怖い、予測できないことが不安だ、自分は受け入れてもらえるのだろうか。そうした不安を抱えながら、毎日を過ごしていることがあります。その不安が限界を超えたとき、癇癪として爆発することがあるのです。

だからこそ、癇癪のある子どもに向いている関わり方は、安心感を与え、感情を受け止め、言葉にならない気持ちを理解しようとする姿勢に基づいていることが多いと考えられます。

予測可能性を高める関わり方

癇癪のある子どもに向いている関わり方の一つとして、子どもが先の見通しを持てるようにすることが挙げられます。

「これから○○するよ」と予告する。「あと五分で終わりにしようね」と時間を伝える。「今日は公園に行って、それから買い物をして、家に帰るよ」と一日の流れを説明する。こうした予告が、子どもの不安を減らすことがあります。

特に活動の切り替えの前には、予告が効果的な場合があります。遊びを終わらせる前に「あと少しで片付けの時間だよ」と伝えておく。お風呂に入る前に「この絵本が終わったらお風呂に入ろうね」と知らせておく。突然の切り替えは子どもにとって大きなストレスになることがありますが、予告があれば心の準備ができる場合があります。

また、日々のルーティンを作ることも有効だとされています。朝起きたらトイレ、顔を洗って着替えて朝ごはん。夜はお風呂に入って、歯を磨いて、絵本を読んで寝る。順番が決まっていると、子どもは次に何が起こるか分かるので安心することがあります。

ただし、予定が変わることもあります。そんなときは、変更を丁寧に伝える。「今日は雨だから、公園じゃなくて家で遊ぼうね」と、変更の理由と新しい予定を説明することが役立つことがあります。

選択肢を与える関わり方

癇癪のある子どもに向いている関わり方として、適度な選択肢を与えることも効果的な場合があります。

「これとこれ、どっちがいい?」と二つの選択肢を示す。「先にお風呂に入る? それともご飯を食べる?」と順番を選ばせる。自分で決めたという感覚が、子どもの気持ちを落ち着かせることがあります。

ただし、選択肢は多すぎないことが大切です。たくさんの選択肢があると、子どもは混乱してしまうことがあります。二つか三つ程度に絞って、その中から選ばせることが効果的な場合が多いでしょう。

また、選択肢はどちらを選んでも大丈夫なものにします。「宿題をする? それとも遊ぶ?」という選択肢ではなく、「先に宿題をする? それとも少し休憩してからする?」という選択肢にする。どちらを選んでも、最終的にはやるべきことができるような設定にしておくのです。

そして、子どもが選んだことを尊重する。一度選んだ後で「やっぱり変える」と言い出すこともありますが、できる範囲で柔軟に対応することが、子どもの自己決定を支えることになる場合があります。

子どもの主体的な行動が大切なんですね。

ふくろう
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そうなんです。自分で決めることが重要なんです。

気持ちを代弁する声かけ

癇癪のある子どもに向いている関わり方として、子どもの気持ちを言葉にしてあげることがあります。

「悔しかったね」「嫌だったね」「悲しかったんだね」と、子どもが今感じているであろう気持ちを短い言葉で伝える。この声かけが、子どもに「分かってもらえた」という安心感を与えることがあります。

また、「○○したかったんだね」と、子どもの願望を言葉にすることも効果的な場合があります。「もっと遊びたかったんだね」「自分でやりたかったんだね」そう言われることで、子どもは自分の気持ちが受け止められたと感じることがあります。

ただし、この声かけは短く、シンプルにすることが大切です。長々と説明したり、「でもね」と続けて説得したりすると、効果が薄れる場合があります。ただ気持ちを受け止める、それだけで十分なのです。

そして、気持ちを代弁した後は、少し沈黙を作る。子どもが自分の感情を味わい、整理する時間を与えます。すぐに次の言葉をかけるのではなく、静かに待つことも大切な関わりです。

身体的な安心感を与える関わり方

ただし、予定が変わることもあります。そんなときは、変更を丁寧に伝える。「今日は雨だから、公園じゃなくて家で遊ぼうね」と、変更の理由と新しい予定を説明することが役立つことがあります。

選択肢を与える関わり方

癇癪のある子どもに向いている関わり方として、適度な選択肢を与えることも効果的な場合があります。

「これとこれ、どっちがいい?」と二つの選択肢を示す。「先にお風呂に入る? それともご飯を食べる?」と順番を選ばせる。自分で決めたという感覚が、子どもの気持ちを落ち着かせることがあります。

ただし、選択肢は多すぎないことが大切です。たくさんの選択肢があると、子どもは混乱してしまうことがあります。二つか三つ程度に絞って、その中から選ばせることが効果的な場合が多いでしょう。

また、選択肢はどちらを選んでも大丈夫なものにします。「宿題をする? それとも遊ぶ?」という選択肢ではなく、「先に宿題をする? それとも少し休憩してからする?」という選択肢にする。どちらを選んでも、最終的にはやるべきことができるような設定にしておくのです。

そして、子どもが選んだことを尊重する。一度選んだ後で「やっぱり変える」と言い出すこともありますが、できる範囲で柔軟に対応することが、子どもの自己決定を支えることになる場合があります。

子どもの主体的な行動が大切なんですね。

ふくろう ふくろう そうなんです。自分で決めることが重要なんです。

気持ちを代弁する声かけ

癇癪のある子どもに向いている関わり方として、子どもの気持ちを言葉にしてあげることがあります。

「悔しかったね」「嫌だったね」「悲しかったんだね」と、子どもが今感じているであろう気持ちを短い言葉で伝える。この声かけが、子どもに「分かってもらえた」という安心感を与えることがあります。

また、「○○したかったんだね」と、子どもの願望を言葉にすることも効果的な場合があります。「もっと遊びたかったんだね」「自分でやりたかったんだね」そう言われることで、子どもは自分の気持ちが受け止められたと感じることがあります。

ただし、この声かけは短く、シンプルにすることが大切です。長々と説明したり、「でもね」と続けて説得したりすると、効果が薄れる場合があります。ただ気持ちを受け止める、それだけで十分なのです。

そして、気持ちを代弁した後は、少し沈黙を作る。子どもが自分の感情を味わい、整理する時間を与えます。すぐに次の言葉をかけるのではなく、静かに待つことも大切な関わりです。

身体的な安心感を与える関わり方

癇癪のある子どもに向いている関わり方として、言葉以外のアプローチも重要だと考えられています。

抱きしめる、背中をさする、手を握る、頭を撫でる。そうした身体的な触れ合いが、子どもに安心感を与えることがあります。言葉が届かない状態でも、温かい手のぬくもりは子どもの心に届くことがあります。

ただし、癇癪の最中は触られたくない子どももいます。個人差がありますので、その子どもに合わせた対応が大切です。そんなときは、少し離れた場所から見守る。完全に無視するのではなく、「そばにいるよ」という存在感を示しながら、距離を保つ。その距離感が、その子どもにとっての安心になることがあります。

また、深呼吸を一緒にすることも効果的な場合があります。「親と一緒に、大きく息を吸ってみようか」と誘う。深呼吸は体をリラックスさせ、感情を落ち着かせる助けになることがあります。

さらに、安心できるものを持たせることも一つの方法です。お気に入りのぬいぐるみ、肌触りの良いタオル、小さなおもちゃ。そうした物が、子どもの心を落ち着かせることがあります。

環境を調整する関わり方

癇癪のある子どもに向いている関わり方として、環境面での配慮も大切だと考えられます。

刺激が多すぎる場所は避ける。人混み、大きな音、明るすぎる照明。そうした刺激が苦手な子どもには、できるだけ静かで落ち着いた環境を用意することが助けになる場合があります。

また、癇癪が起きやすい時間帯を避ける工夫も効果的なことがあります。空腹のとき、疲れているとき、眠たいとき。そうした時間帯に負担のかかることをしないように調整する。生活リズムを整えることも、環境調整の一つだと考えられます。

さらに、癇癪が起きたときに安全な場所を確保しておく。家の中に、落ち着ける静かな空間を作っておく。そこに行けば安心できる、という場所があることが、子どもの心の支えになることがあります。

そして、物理的な危険を取り除いておくことも重要です。癇癪の最中に投げられそうなもの、ぶつかって怪我をしそうなものは、あらかじめ片付けておく。安全が確保されていることで、親自身も落ち着いて対応できることがあります。

肯定的な注目を増やす関わり方

癇癪のある子どもに向いている関わり方として、普段から肯定的な関わりを増やすことも効果的だとされています。

癇癪があると、つい問題行動にばかり注目してしまうことがあります。けれども、子どもが穏やかに過ごしているとき、何かを頑張っているとき、優しい行動をしたとき。そうした瞬間を見つけて、言葉にして伝える。「静かに遊んでくれてありがとう」「お片付けできたね」「優しくしてくれたね」そうした言葉が、子どもの自己肯定感を育てることがあります。

また、一日の中で子どもと穏やかに過ごせる時間を意識的に作る。何も求めず、ただ一緒にいる時間。その時間が子どもの心を満たし、癇癪を予防することにつながる場合があります。

そして、子どもの興味や関心に寄り添う。好きな遊び、好きな話題、好きなこと。それに付き合う時間を持つことで、子どもは「自分は大切にされている」と感じることがあります。その安心感が、感情の安定につながっていくことがあるのです。

一貫性のある対応

癇癪のある子どもに向いている関わり方として、対応の一貫性も重要だと考えられています。

同じ状況に対して、日によって対応が変わると、子どもは混乱することがあります。今日は許されたことが明日は叱られる、親とお父さんで言うことが違う。そうした一貫性のなさが、子どもの不安を高め、癇癪を増やすことがあると考えられます。

ですから、家族の中でルールや対応を統一しておくことが役立つ場合があります。「これはダメ」ということは一貫してダメにする。「これは大丈夫」ということは一貫して大丈夫にする。その一貫性が、子どもに安心感を与えることがあります。

ただし、状況によって柔軟に対応することも必要な場合があります。完璧な一貫性を保つことは不可能ですし、その必要もありません。大まかな方針が一貫していれば、細かい部分は多少のブレがあっても大丈夫です。

これらすべてを完璧にしなくていい

癇癪のある子どもに向いている関わり方をいくつか紹介しましたが、これらすべてを同時に実践する必要はありません。

まずは一つか二つ、試してみようと思えるものから始める。うまくいったら続ける、うまくいかなかったら別の方法を試す。そうした試行錯誤の繰り返しが、その子どもに合った関わり方を見つけていく道筋です。

そして、完璧を目指さないこと。どんなに工夫しても、癇癪が完全になくなるわけではありません。良い日もあれば、うまくいかない日もあります。その波を受け入れながら、少しずつ改善していく姿勢が大切です。

また、親自身が無理をしないことも重要です。疲れているときに無理に声かけの工夫をしようとしても、続かないことが多いでしょう。自分の心の余裕を保ちながら、できる範囲で関わっていく。そのバランスが、長期的には最も効果的なことがあるのです。

もし様々な関わり方を試しても状況が改善しない、あるいは癇癪があまりにも激しく対応が困難だと感じるようであれば、専門家に相談することも一つの選択肢です。相談することで、その子どもに特有の背景や、より適した関わり方が見えてくることもあります。

癇癪のある子どもに向いている関わり方は、その子どもによって、状況によって異なります。状況によって変わりますので、すべてに当てはまるわけではありません。けれども、多くの場合、どの方法にも共通しているのは、子どもの気持ちを理解しようとする姿勢、安心感を与えようとする意図、そして焦らず試行錯誤を続ける忍耐です。完璧な答えを探すのではなく、子どもに合った方法を一緒に見つけていく。その過程そのものが、親子の関係を深めていくのだと思います。

ふくろう
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ここまで読んでくれてありがとう。


※この記事は、公認心理師・臨床心理士の「ふくろう」が、心理支援の現場経験をもとに執筆しています。
一般的な心理学的知見に基づいた情報提供を目的としており、特定の診断や治療を行うもではありません。子どもの状態や状況には個人差があります。心配なことがある場合は、医療機関や専門機関への相談をご検討ください。

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