2歳の癇癪がひどいのはなぜ?

かんしゃく
ふくろう
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こんにちは
公認心理師・臨床心理士のふくろうです。

はじめに

2歳頃になると、突然癇癪が激しくなり、「前はこんなに大変じゃなかったのに」と戸惑う保護者は少なくありません。


この記事では、2歳の発達の特徴を踏まえながら、この時期に癇癪が強く出やすい理由と関わり方のポイントを解説します。

突然の泣き声に、立ちすくんでしまう日々

突然の泣き声に、立ちすくんでしまう日々

2歳の癇癪がひどいと感じている親は、きっと毎日のように予測のつかない瞬間と向き合っているのではないでしょうか。さっきまで笑っていたのに、次の瞬間には床に転がって泣き叫んでいる。何を伝えようとしているのか分からず、どう応えればいいのか途方に暮れる。そんな日が続くと、自分の関わり方が間違っているのではないかと不安になることもあるかもしれません。

けれども、この時期の激しい感情の波には、ちゃんと理由があると考えられています。それは決して親の育て方のせいではなく、2歳という年齢そのものが持つ特徴と深く関わっていることが多いのです。

2歳の癇癪がひどい背景にあるもの

一般的に、2歳という時期は人生で初めて「自分」という存在をはっきりと感じ始める年齢とされています。それまでは大人の差し出すものを受け取るだけだったのが、この頃になると「自分はこうしたい」という意思が芽生えてくることが多くなります。ところが、その思いを実現するための力や言葉はまだ十分に育っていない段階にあります。

頭の中には「こうしたい」という明確なイメージがあるのに、それを言葉にできない。手を伸ばしても届かない。やろうとしても体がうまく動かない。この「できなさ」と「やりたさ」の間で、子どもの心は激しく揺れ動くことがあります。そのギャップが耐えがたいほど大きくなったとき、子どもには泣くことや叫ぶことでしか表現する方法が残されていない場合があります。

つまり、2歳の癇癪がひどいのは、子どもが成長の大切な段階にいる証の一つとしても捉えることができます。自我が育ち、意思が芽生え、世界との関わり方を模索している最中だからこそ、感情が溢れ出してしまうことがあると言えます。

親としてどのように癇癪を関わったらいいのか迷います。

癇癪が起きやすい場面を少し観察してみると

日常の中で癇癪が起きる瞬間をよく観察してみると、いくつかのパターンが見えてくることがあります。たとえば、眠たいときや空腹のとき。体の不快感をうまく言葉にできない子どもは、その感覚を癇癪として表してしまう場合があります。

あるいは、何かをやろうとして失敗したとき。積み木が崩れた、靴が履けなかった、ドアが開けられなかった。大人にとっては些細なことでも、子どもにとっては大きな挫折体験になることがあります。その悔しさや無力感が、そのまま激しい泣き声になって現れる可能性があります。

また、選択肢を与えられたときにも混乱することがあります。「どっちがいい?」と聞かれても、まだ判断する力が育っていない段階では、選べないこと自体がストレスになる場合があるのです。

こうした場面での癇癪は、子どもが何かを伝えようとしている手がかりの一つとしても捉えることができます。言葉にならない思いを、全身で表現しているのだと受け止めてみると、少しだけ見え方が変わってくるかもしれません。

あるある!

親にできることは、何だろう

癇癪が起きたとき、大人はどうしても「止めなければ」と焦ってしまいます。でも、無理に止めようとすると、かえって子どもの感情は大きくなることがあります。なぜなら、その子にとっては今この瞬間に感じている気持ちを出すことが、唯一の表現方法である場合が多いからです。

一つの方法として考えられるのは、まずはそばにいることです。泣いている子どもを抱きしめる必要はないかもしれません。ただ少し離れた場所で、静かに見守っているだけでも十分な場合があります。子どもは、自分が一人ではないと感じるだけで、少しずつ落ち着きを取り戻していくことが多いとされています。

そして、言葉をかけるとしたら「悲しかったね」「悔しかったね」「イヤだったんだね」と、その子が感じているであろう気持ちを短い言葉で伝えてみる。それは子どもに「あなたの気持ちは分かろうとしているよ」というメッセージを届けることになる可能性があります。

癇癪が収まった後に、何が起きたのかを振り返る必要はあまりないと考えられています。子どもはすでに次の瞬間に進んでいることが多いからです。むしろ大人の側が、その出来事を引きずりすぎないことのほうが役立つ場合があります。

ふくろう
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子どもの気持ちを理解してあげることが大切なんです。

癇癪をやめさせないといけないと焦っていました。

焦らなくていい、と自分に言ってあげる

2歳の癇癪がひどいと感じるとき、親自身が疲れ切っていることも少なくありません。外出先で癇癪を起こされたときの周囲の視線。何をしても泣き止まない我が子を前にしたときの無力感。そうした経験が積み重なると、自分を責める気持ちが膨らんでいってしまう場合があります。

けれども、多くの場合、この時期の癇癪は一時的なものであると考えられています。子どもは日々成長し、言葉を獲得し、感情をコントロールする力を少しずつ身につけていきます。今この瞬間がずっと続くわけではありません。

そして何より、親が自分を責める必要はまったくないのです。癇癪がひどいのは、育て方が悪いからではありません。子どもが成長の途上にあり、その時期特有の葛藤を抱えている段階にあることが背景にある場合が多いのです。

もしも毎日の癇癪に疲れ切ってしまったら、少しだけ距離を取る時間を持つことも一つの方法として考えられます。誰かに頼ることや、短い時間でも自分のために使うことは、決して逃げではありません。親自身の心が安定していることが、子どもにとっても何よりの安心感につながることが多いとされています。

年齢が進むにつれて癇癪の現れ方は変化していくことが一般的です。もし3歳以降も癇癪が続いて不安を感じるようであれば、その時期ごとの理解を深めることで、また違った視点が得られる可能性があります。

今はただ、目の前の我が子と、そして自分自身に優しくしてあげてください。この時期を乗り越えようと懸命に向き合っているあなた自身を、まずは認めてあげてほしいと思います。

ふくろう
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ここまで読んでくれてありがとう。


※この記事は、公認心理師・臨床心理士の「ふくろう」が、心理支援の現場経験をもとに執筆しています。
一般的な心理学的知見に基づいた情報提供を目的としており、特定の診断や治療を行うもではありません。子どもの状態や状況には個人差があります。心配なことがある場合は、医療機関や専門機関への相談をご検討ください。

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